【セミナーダイジェスト】なぜ、トヨタを新卒入社1年で辞めてベンチャーに?

バリ活 酒井

この記事は2021年5月に実施したゲストセミナーのダイジェストを文字起こししたものです。

バリ活 酒井

今回のゲストはこの方です!

斎 絢矢 (さい あや)

新卒でトヨタ入社→「人・組織・働き方」をテーマにベンチャーを2社経験

名古屋大学経済学部卒後、新卒でトヨタ自動車に就職。人事部で福利厚生を担当。その後アークティブ(バリ活運営会社)へ転職。現在は、オフィス移転支援のヒトカラメディアで組織開発や人材育成を行う。

なぜ、トヨタを新卒入社1年で辞めてベンチャーに飛び出したのか?

あやさん

よろしくお願いします!
あやさん、ごぶさたしてます!

まずは、トヨタへの入社理由から聞いていきましょうか。

バリ活 酒井

あやさん

そうですね。「人・組織・働き方」といったテーマに興味があって、就活では人材ベンチャーを主に見てました。

あやさん

ただ、たまたまトヨタのリクルーターと組織や人事制度の話をしたらワクワクしちゃったんですよね。大手はトヨタしか会ってないんですけど 笑
トヨタの「組織面」の話が興味深くて、気持ちが動いちゃった。

バリ活 酒井

あやさん

そうです。

人事的にすごい面白い取り組みをしているし、これだけの人数がイキイキ働けるようになったらめちゃくちゃインパクトある!って思って。

確かに、トヨタの規模感で組織が活性化したらすごいインパクトですよね。

だけど、入ったらちょっとイメージと違いました?

バリ活 酒井

あやさん

希望の人事部にも配属されてめちゃくちゃ嬉しかったんですよ。社内の人事制度を担当させてもらって。

ただ、実際やってみたらあまりに規模が大きすぎて、相手の顔が見えなかったんです。。

なるほど。皆が働きやすくするために社内の人事制度を考えているのに、肝心の相手の顔が見えないときついですね。。

バリ活 酒井

あやさん

「誰のためにやっているんだろう」って思うようになっちゃって…

あともう一つ、自分のキャリアの先が見えすぎたことも転職を考えたきっかけでした。

キャリアの先が見えすぎたというと?

バリ活 酒井

あやさん

30歳でこの役職とか暗黙の了解で決まっていて。自分もあと何年でこの先輩みたいになるんだなとか大体想像つく感じでした。
あやさんは自由人なので、先が決まっているのって嫌ですよね。

バリ活 酒井

あやさん

先がどうなるか分からないほうがワクワクするタイプですね。
それで、一年でトヨタを飛び出しちゃったんですね。そんなに早く辞めた人は、同期でほとんどいないんじゃないですか?

バリ活 酒井

あやさん

はい。700人同期がいるんですけど、私が2番目でした。新卒の就活は正直失敗だったと思いますし、採ってくれた人事の方にも申し訳なかったです。
とはいえ、あやさんは今でもトヨタのこと今好きですよね?

バリ活 酒井

あやさん

好きですよ! 同期も何人か仲のいいメンバーがいて、今もよく話しますし。

自分が働くのは合わないですが、適度な距離感があるといいですね。

付き合う相手ではないけど、友達ならいいなという感じですね 笑

バリ活 酒井

あやさん

そうそう 笑

「人・組織・働き方」を軸にしたベンチャーでのキャリア

ここからようやくベンチャーの話です!

あやさんはトヨタのときもそうですが、「人・組織・働き方」を軸にキャリアを選んでますよね。

バリ活 酒井

あやさん

そこはずっと一貫してます!
前職のアークティブ(バリ活運営会社)は採用や就活支援なので、まさにテーマそのものですよね。

バリ活 酒井

今のヒトカラメディアの「オフィス移転」支援という事業も、このテーマと関係あると思うんですけど、学生に分かりやすく言うとどんな感じですか?

バリ活 酒井

あやさん

オフィスって「働き方」に直結していて、どう設計するかで組織や働く人のモチベーションにも大きく影響するんです。

たとえば、集中しやすい空間かとか、自然と雑談が発生するようなスペースを作るかどうかとか。

今は、ITベンチャー中心におしゃれなオフィスが増えていますが、ただかっこいいだけではなくて、「生産性」や「コミュニケーション設計」の観点なども考えるようになってきてますもんね。

バリ活 酒井

あやさん

ですです! そこまで考えていくとすごく奥が深いです。
ところで、あやさんは今はヒトカラメディアの人事や組織活性も担当してますよね?

バリ活 酒井

あやさん

はい。トヨタのときと違って、50人規模で本当に一人ひとりの顔が見えるので、どうすればこのメンバーに対してもっといい環境づくりができるかを考えています。
手触り感のある組織づくりですね!

バリ活 酒井

アークティブ(バリ活運営会社)時代と今のヒトカラメディアで違う点はいろいろあると思うのですが、その中でも「外」と「社内」の違いが大きいんじゃないでしょうか?

バリ活 酒井

あやさん

そうですね。同じ「人・組織・働き方」というテーマではありますが、アークティブでは「外」からクライアントの採用支援をしていたのに対して、ヒトカラメディアでは「社内」にいて組織施策を考えています。
「外」は広く浅く、「社内」は狭く深くとなると思うのですが、あやさんはどちらのほうが好きとかあります?

バリ活 酒井

あやさん

私の性格上、「社内」の方が好きですね!

一人ひとりの顔が見えていて、関係も深いので。組織の問題なので色々とはありますけど。

やっぱり、あやさんにとって顔が見えるのが大事ですよね。

バリ活 酒井

あやさん

ほんと、そのとおりです。トヨタ時代に学んだことです 笑

「ファーストキャリアでベンチャーに入るのはどう?」

では、最後の質問です!

あやさんは新卒でベンチャーに入ることはどう思いますか?

バリ活 酒井

あやさん

そうですね、大手とベンチャー両方を経験した上での意見としては、ベンチャーは万人向きではないと思います。

「自分で何とかしよう」という気持ちがなければベンチャーは向いていないかなと。

「何とかする力」は大事ですね。ビジネスで重要な「マネジメント」という言葉も、「何とかする」という意味ですし。

バリ活 酒井

あやさん

大手だとルーティンが整備されているのに対して、ベンチャーはそこまで整っていないので「自分たちで何とかする」しかないですよね。
最近のベンチャーでは、「曖昧耐性」という言葉も使われますね。「曖昧耐性」がないと、まだ未整備なベンチャーの組織には合わないといった感じで。

バリ活 酒井

あやさん

よく分かります。先が見えすぎたトヨタが合わなかった私からすると、先が曖昧な方が「自分でやればいいじゃん!」と思えるというか。
そういうちょっと変わった性格の人は、ぜひベンチャーへ! ですね(笑)

あやさん、今日はありがとうございました!

バリ活 酒井

バリ活 酒井のまとめ

今回のゲストあやさんのように、何らかの興味テーマでベンチャーを選ぶ人は一定数います。感覚で言うと、3割ぐらいでしょうか。

バリ活 酒井

「人・組織・働き方」「教育」「Webマーケティング」「社会課題」「地域活性」などのテーマはベンチャーと相性も非常にいいです。

いずれかのテーマに興味がある場合は、ぜひベンチャーも見てみてください!

バリ活 酒井